社殿と棟札
黒漆塗りの権現造りという珍しい社殿です。貞享4(1687)年に造営され、建築様式は大唐破風・流れ入母屋権現造りで、銅板葺きです。正面に高砂の彫刻があり、左甚五郎の作とも言われています。棟札は大きく、表には奉造営 貞享4年3月13日大工棟梁大沼権兵衛とあり、裏面には13か村の名が記されています。
ご神水・ご神砂
ご神水は24時間ご自由にお採りいただける場所にございます。入れ物などは当社にはございませんのでご持参下さい。 ご神砂は社務所にて頒布しております。
芭蕉の句碑
本殿西側にマキの大樹に囲まれてたたずむ句碑には、
たかき屋にの 御製の有難を今も猶
叡慮にて賑ふたみや庭かまど はせを
の芭蕉の句に、
名にしおはヾ 名取草より社宮哉 金波
を発句とする表十句が刻んであります。
この碑は、上総千町村 (現茂原市千町)の俳人起名庵金波(河野五郎兵衛)一門によって 建てらたもので、書も金波といわれています。
イヌマキの群生
千葉の県木イヌマキの大小20本余りが群生しうっそうとしてお宮の杜を構成しています。一番の長老は本殿東側の樹高20m・幹囲3.26mの巨木で樹齢300年と言われています。
その他ご神木イスの木(なんじゃもんじゃとも呼ばれる)やご神徳のご縁によるザクロ・イチョウの木を始め、ケヤキ・クスノキ・シイノキ・サクラなどが季節の移り変わりを告げてくれるのです。